理事長のつれづれズレズレ01

【 理事長のつれづれズレズレ 】

~水野先生のコンサルを経て~

宮崎県から自閉症支援コーディネーターの「水野敦之」先生が来てくれました。

3日は施設指導、4日は「アセスメントと自立課題設定」についての講義です。

面白いのはただ座学だけではなく、各施設から

「なぜこの自立課題を設定したのか?、

その視覚的指示(見てわかる指示)は?、

視覚的明瞭化(指示や材料の明瞭化)、

視覚的整理統合(整理して提示する)は?」などの発表をしてもらった点ですね。

これ大事です。

座学で聞いて、実際の自分の業務や利用者さん支援にイメージを落として実行できれば素晴らしい。

でも、ほとんどの人はそれが難しい。

その時は分かったつもりでも、実際の支援と繋がらない。

そこにはいくつも理由があるような気がします。

◇ 学んだことを自分の業務に落とす具体的なイメージを持てない。

◇ ゴールの間違い。

(知ったことがゴールになって満足してしまう。

本当は利用者さんにフィードバックして結果が出てゴール)

◇ そもそも先生と自分は違うと思ってしまう(できない理由付け)

◇ 理解自体ができていない。

etc…

いろいろあるけど、個人的には《岡目八目》が一番多いケースかなと感じています。

【岡目八目とは】
おかめ‐はちもく〔をかめ‐〕【▽傍目八目/岡目八目】

《他人の囲碁をそばで見ていると、対局者よりも冷静に手が読める意から》

第三者のほうが、物事の是非得失を当事者以上に判断できるということ。

支援者なので支援のプレイヤーであるべき

(子どもたちを動かしたり、やってしまうことではない)です。

でも、講義を聴くだけでプレイヤーになることはセンスが必要かなと思います。

簡単に言うと、テレビのプロ野球中継を見ているお父さんが

「あぁ、あんな見せ球に手を出しやがって」とか、

「そこでその交代はねぇだろ、俺ならそんな采配はしねぇ」とか言いますね。

それと同じです。なら、バッターボックスに立たせればいいのです。

テレビで見ているのとはえらい違うはずです。

実際には怖いはずです。

・間違ったらどうしよう

・恥ずかしい

・根拠がわかっていない

・逃げたい

ビール片手にテレビを見ているお父さんなら無責任でいいのです、プロじゃないから。

でも、私たちはプロなのでできるだけ「バッターボックスに立つ」ことが大事だと思っています。

その時に自分の立場で注意すべきことは、

「こんなことも分からないのか!」と叱責することでなく、

「よくバッタボックスに立った」、

「よく思い切りスイングした」と認めることなのでしょうね。

格好つけなくてもいい。

たくさんバッターボックスに立って欲しい。

たくさん空振りすればいい。

確かに自閉症の方にはできるだけ失敗体験はさせたくないけど、

支援者も人間なので当たり前だけど間違える。

大切なことは、間違い(つもり)に気づくこと。

(今のうちのレベルで)

バッターボックスに立つ目的は「ホームランを打つ」ことじゃないのです。

「打てない自分を知る」つまりは「打てる【つもり】だった自分を自覚すること」です。

出来るコトを知ることも大切ですが、

出来ないコトを理解することも同じか、それ以上に大切だと考えてます。

スタッフたちがバッターボックスに立つ機会を作ってくれた水野先生、

いつもありがとうございます。