自閉症コンサルタントによる実践研修の報告

10月5日~7日で九州から自閉症コンサルタントの『水野敦之先生』に来ていただき、実践的な研修をしていただきました。

 

 

年に何度か行っている同研修ですが、今回はより深いカタチにする意味で

①4つの施設(幼児×2、児童×1、成人×1)の中で、各1人ずつ対象者を抽出する

②その方のアセスメント、スケジュール、ワークなどを事前に水野先生と打ち合わせをする

③当日、実際にその方たちに来ていただき、職員が現場で支援している様子を水野先生が指導する

④残りのスタッフは別室でその様子をモニターで見る(保護者含む)

⑤終わったあとで振り返りと課題抽出

⑥これを2日間で4回

 

 

 

見るからに胃が痛くなりそうなプログラムですね。

でも、自分たちは支援のプロでありたいので、基礎からしっかり鍛えることは大事だと考えています。

スポーツや仕事と同じで練習や訓練は必要なことだと思うのですが、不思議なことに「福祉」の世界ではなぜか《気持ち優先》で、あまりスキルや根拠を重視しない傾向があるように感じています。

決して「気持ちがいらない」って言っているわけではないですよ。 「バランスが大事」と言いたいだけです。

自分はよく《支援》を2輪車に例えます。

『気持ち』…後輪 前に進む原動力となる部分

『スキル・根拠』…前輪 後輪からの力を方向付ける役割 スキルや根拠だけでは進まないし、気持ちだけでスキルがなければどこ行くかわからない。

支援者が良かれと思っている支援が、利用者さんにとってストレスになっているケースも多く見られます。 頭でっかちになっても、気持ちだけで走ってもいけないよって訳ですね。

特に自閉症の方たちは非常にデリケートな部分が多いので、気をつけたいなと思います。

水野先生、忙しいのに九州から3日間もありがとうございました。

 

アートや障がいや福祉のようなものvol.1

4月20日に行いました、

「アートや障がいや福祉のようなもの」の報告です。

当初は地域の福祉関係者の有志が集まり、

「障がいのある人の個性を生かした製品つくりをしよう」

というテーマで進めていこうとしていました。

しかし、私たちはあくまで「福祉」です。

製品を作ることが目的ではなく、

「福祉」をしていく中での一つに「個性を生かした製品つくり」

があることに気が付きました。

そこで、まずは「利用者さんの良いところを知ってもらおう」

ということになり、今回は「うちの利用者さん自慢」

というテーマで座談会がスタートしました!

利用者さん自慢はおおいに盛り上がりました!

毎日書き留めた日記、

実はこの利用者さん…8割嘘しか書いていません!(笑)

でも、日記に使われる擬音語がすごく素敵なんです!

とか…

新聞を読んでいる姿が格好いい!

と真似した利用者さんがいまして…

ただ、真似すると新聞が逆さまなんです!(笑)

でも、しっかり読んでいたようなので、

「なんて書いてあった?」と聞いたら

「んーー字!」って(笑)

利用者さん自慢は終始笑顔で終わりました。

その人のことを知ってもらうことから始め、

このことをきっかけに、

製品や次の活動に繋げていければと思いました。

(2ヶ月後の開催時にも利用者さん自慢を行います!)

また、利用者さん自慢の後は、

染物の講師の方を招いてお話を伺いました。

利用者さんの活動の幅を広げるお手伝いに…

とアイロンで出来る染物についてのレクチャーをして頂きました。

(次回開催時では実際に制作を体験します)

この福祉の集まりは、

決して難しい集まりではなく、

非常にやわらかい座談会となっています。

利用者さん自慢・染物体験、

福祉関係者ではなくても興味があるよ~という方、

次回開催時、気軽に参加して頂けると嬉しいです。

(開催時はFBで告知します)

《Good job!展から見る福祉の流れと自分たちの船 ~理事長のつぶやき~》

《Good job!展から見る福祉の流れと自分たちの船 ~理事長のつぶやき~》

2/19(月)に渋谷のヒカリエで行われていた『Good job!展』に行ってきました。
Good job!展とは奈良のたんぽぽの家さんが中心となり、日本全国から福祉の先進事例や素敵な取り組みを取り上げる企画展のことです(この辺り複雑なので調べてみてください)。

同じくたんぽぽの家さんが主催する「福祉を変える アート化セミナー」に出させて頂いたことをきっかけにもう5~6年Good job展も見させて頂いていますが、今年も多くの素敵な事例が取り上げられていました。

その中での自分の印象としては【一周することは予測できていたけど、そのスピードは異常だなぁ】でした。
5年くらい前だと、利用者さんと一緒(利用者さんの絵を使ったり)に、ちょっとお洒落な製品を作って、パッケージングすれば「すごいね~」だったものが、この2~3年くらいで「それは普通」になってきて、今年はもう完全に「取り組み自体」「協働性」「IT化」などプロダクトのみの価値では評価されなくなっていました。
まぁこうなる流れだろうなと思ってはいましたが、その早さには驚いております。

福祉はもの凄い早さで進歩しています。
※ここで言う『福祉』とは療育的なことではなく、広い意味での『社会の中の福祉の在り方』と言う意味です。
さて、凄い早さで進歩していることは分かりました。
簡単には「いま福祉と言う川の流れはすごい早い」的な感じでしょうか。
そこで問題になるのは「はて、自分たちの船はその流れに乗るべきだろうか」と言うことです。

ヒカリエに行く前に横浜の「カプカプさん」に寄らせていただき、鈴木さんと1時間ほどお話しをする機会をいただきました。
古い巨大なアパート集合団地の中の鄙びた(失礼)のショッピングセンターの中に「カプカプさん」は在りました。
cafeカプカプの中は何とも不思議な空間で、オシャレかと言えばオシャレではなく、かと言っていわゆる福祉作業所然としているかと言えば何となく違う・・・
まさに『ザツゼンに生きる』と言うカプカプさんの言葉通りだなと感じました。
鈴木さん話すうちにその感覚はカタチをしっかり持ちはじめ、つまり「この利用者さんたち」と「この地域」に在ることでこの姿になったのだろうと言う結論に達しました。
それが合っているか間違っているかは、それを確かめる手段もないし、大した意味もないので置いておくことにして、自分としてはひとつ納得できる答えを貰ったような気持ちでした。

『Good job!展』と『カプカプさん』
2つの色のまったく違う【福祉】を同時に見れたことは幸いでした。
帰りに同行してくれたデザイン担当の子と三軒茶屋の汚い立ち飲み屋で「正直に言えば答えは俺にも分からん…」とクダを巻きながらも、考えて答えが出ないのならばそれも立派な答えだと思い、いつもスタッフに言っている「悩んだら基本に戻れ」に従った時、やはり自分は大きなことや有名なことよりも、「今いる利用者さん」と「自分が暮らす地域」の為に何ができるかを地に足を付けながらカタチ作っていきたいと思っていました。
その2つが自分にとっての『基本』だからです。

カプカプさんがあの場所と人に適応して《在った》ように。
そんな場を作れたらと思っています。

KENTA展~自閉症の素敵な世界~

「ATAMI ART EXPO2017」@熱海起雲閣

 

KENTA展無事終了しました。
3日間雨続きでしたが、たくさんのご来場ありがとうございます!

ATAMI ART EXPOは、熱海の街中でアートを体感するイベントですが、起雲閣という由緒ある会場の工芸や絵画などファインアートに混じっても健太さんの作品は遜色なかったと思います。

今回の大きな目玉である健太さんの巨大な計算式を前に食い入るように眺め、動画を見て笑ってくれたり、ケンタ柄だけで1部屋作って欲しい!と言われたりとたくさんの方に好感触でした。

(ケンタ柄を使ったエプロンやバッグ。)
ご家族や幼稚園・小学校時代の先生、以前の作業所で一緒だった方達も駆けつけてくれて、幼少の頃の話などたくさん聞けて楽しかったです。

 

ハチエイチでは初めての個展でしたが、一人の人に絞ってじっくり紹介できるのはいいですね。

健太さんが毎日描いている同じような絵柄でもちょっとづつ変化していく面白さを見て頂ける良い機会でした。

みんなに愛されている健太さんを実感し、たっぷり紹介できた3日間でした!

 

KENTA展、ご紹介いただきました!
ありがとうございます!
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